水質改善メカニズム(イオン式)
水の腐食性とスケール形成に大きな影響を与えるのが、炭酸カルシウムと遊離炭酸(溶解している炭酸ガス)です。
イオン式(反応式)は以下の通りです。
Ca(Co₃)² + CO₂ + H₂O ⇆ Ca(HCO₃)² + CO₃² (炭酸塩平衡)
通常上記式のように、平衡状態にて安定していますが、
反応が右に進む場合(→)、水中に炭酸カルシウムを溶かす浸食性遊離炭酸が存在し、水は腐食性を持ちます。
反応が左に進む場合(←)、浸食性遊離炭酸ではなく、炭酸カルシウムを溶存させておくのに必要な従属性遊離炭酸が不足して炭酸カルシウムを析出します。
反応が右に進む場合、
Ca(Co₃)²↓ + CO₂↑ + H₂O ← Ca(HCO₃)²
のイオン式が考えられますが、アキュサイトのセラミックが、用水を還元傾向に転嫁することにより、遊離炭酸の蒸発、蒸散が抑制され、
Ca(Co₃)² + CO₂ + H₂O → Ca(HCO₃)² +CO₃²
炭酸水素カルシウムとして溶解し、SiO₂と共存してスケール化の防止をしています。
用水が、還元方向に転換することで溶解性が上がり、同時に濁度(にごり)の問題も改善されます。
アキュサイトのセラミックは触媒として、
Ca(Co₃)² + CO₂ + H₂O ⇆ Ca(HCO₃)² +CO₃² (炭酸塩平衡)
を最大限に達成するように働きかけ、腐食性の問題も防止する効果をもたらします。
※「↓」は、沈下・沈殿を示し、「↑」は蒸発・蒸散を意味しています。